小型軽量化につなげたフィンチューブ
1990年代と2000年代以降で開発された家電製品で、決定的な違いとなっているのがサイズです。
1990年代の家電は大型でしたが、2000年代以降の製品は小型化され場所を取らなくなります。
なぜ小型軽量化に成功したのかというと、その用品の一つに挙げられるのがフィンチューブです。
フィンチューブとは熱交換器に使われる機材の一つで、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い金属をつかって管のことです。
構造は穴が開いた管の周りに細い金属が巻き付けられており、電化製品の内部で発生している熱を吸収もしくは放熱することで一定の温度に保たせるのが役割です。
この設備の特徴は、一個当たりの大きさが小型ということです。
これまで電化製品が大きかった理由として、機器内部で発生する熱の放出には大型のファンを内蔵して風で循環させるか大型のフィンを取り付けていたことがあげられます。
これらの方式を取り入れることで家電製品の寿命は延びましたが、その代わりにサイズが大きくて場所をとってしまうのと作動時に騒音が出てしまう欠点があります。
そこで小型のフィンチューブを取り付けることで、これまで通りの放出をこなしつつ場所を取らなくなったことで小型軽量化に成功したのです。
この技術によって一番の恩恵を受けたのがエアコンであり、小型軽量化によって集合住宅でも部屋の大きさに合わせて設置しやすくなります。
そして熱交換の効率が上がったことで、消費電力を抑えられるのでエコです。